恵 俊彰

 

 


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2011.05.09

 

「伝えていきます」

震災後、日本中の誰もが今自分に何が出来るのか?を

考えていると思います。

僕は今、テレビで地震に関していろんな情報を伝えています。

何故、伝えるのか…。

何故、伝えることが大切なのか…

先日番組で

TBC東北放送武田弘克記者の津波取材の映像を流しました。

この映像から学べることが実にたくさんありました。

武田記者は仙台市の若林区で取材中に

今回の大地震にみまわれました。

津波で亡くなった方々が、約200~300人発見された地区です。

地震発生直後からカメラをまわし、

街の様子を撮影しながら避難しています。

まず地震発生直後に河口付近の川底が干上がっていることに

津波の危険性を感じたそうです。

警察が「大きい津波がきます、避難してください!」

と呼びかけています。

武田記者は車で避難していました。

ただし道は大渋滞、なかなか前に進めません。

その時「津波がくるぞ」という声が聞こえてきたそうです。

撮影するために窓を開けていたことが幸いしたようです。

武田記者はその声に敏感に反応しました。

すぐに車を降りて急いで歩き出します。

でも映像から見受けるに海水はまだ足下にひたひたといった状態。

それでも武田記者は、周囲の人達に

「やばい、やばい!早く、早く!」と声をかけ、

近くの建物の3階に急いで駆け上がります。

約30秒後、ひたひただった海水は、

物凄い勢いの濁流になって建物の1階を流れ続けていました。

ひたひたが、たった30秒で濁流に…。

5分後あたり一面は海水に浸り、何台もの車がながされていました。

その後、武田記者は建物に避難している方々と消防のホースを使って

救出活動をしています。

約2時間で7人を救出したそうです。

なぜ、まだ「ひたひた」と流れている程度だったのに

急いでビルの3階に避難できたのか?

武田記者は、取材で昭和三陸沖地震の津波(1933)、

チリ地震の津波(1960)の経験者の話を聞いていました。

“30㎝の波でも、もっていかれてしまう”と。

だから、とにかく高いところに逃げようと思ったと。

津波の怖さを知っていたのです。

知っていることは大事です。

武田記者はこの映像で、

津波がくる直前に信号機が機能せず交通渋滞が発生するなど、

その場で何が起きていたかを伝えたかったそうです。

僕は武田記者から伝えることの大切さをあらためて学びました。

選抜高校野球で選手宣誓を行った創志学園(岡山)の野山慎介主将は、

「私たちにいまできること、それはこの大会を精一杯、

元気を出して戦うことです。“がんばろう!日本”。生かされている命に感謝し、全身全霊、

正々堂々とプレーすることを誓います」と言いました。

是非、頑張ってください。良い試合を期待します!

コンセントを抜くこと、募金すること、

私たちに出来ることはいろいろあると思うけど

今回の地震を話すことも大事じゃないでしょうか。

まず身近な人たち、友達、恋人、家族と話してみる。

そしてお互いで伝えあう。

私たちにできること…。

僕は伝えていこうと思います。

今回の大地震で被害にあわれた皆様に、

こころからお見舞い申し上げます。

LOVE FOR NIPPON