こうちあきお

アースデイ東京タワー 代表

http://www.edtt311.info/

 

 


Message 1

2011.06.06

 

現在、私たちは石巻市を中心に被災直後よりボランティア活動を

続けています。

被災地ではや四十九日が過ぎましたが、街を埋め尽くす

ガレキの下や海の底には、まだまだ多くの方々が眠っておられます。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

今回の大震災では、

その後の原発被害と津波被害によって甚大な被害を受けました。

津波震災によって、人工物は全てガレキと化しました。

自然の大きさや強さは想定外であり、コントロールすることなどできません。街を覆い尽くす真っ黒なヘドロは、どこから来たのでしょうか。

それは海の底からで、おそらく沿岸の工場廃液でしょう。

母なる海を汚し続けてきたツケが廻ってきたのだと思います。

人は自然に従うしかないのです。

原発震災によって、再び多くの日本人がヒバクしました。

しかも自らの手で海と空と大地を汚し、ふるさとを奪い、

世界中にご迷惑をかけています。

科学を過信してはいけません。

原子力は武器も平和も関係なく、人間にコントロールできる代物ではないのです。そして地下資源に頼ることなく、地上で得られる資源だけで暮らしていきたいです。

再びガレキと焦土の中からの再生が始まっています。

社会の仕組みづくりからの再生です。

これからは、もう奪い合うのはやめにしたいです。

独占、強欲、自分勝手な人はとても格好悪いです。

利己的で奪い合う事で廻っている今の社会は、常に戦争や貧困や弱者を生み、地球が3つ4つあっても資源は足りません。

しかし被災地では、被災者は限りあるものを分かち合い、皆で支え合い、励まし合って生きています。ボランティアも、自分にできる事や自分から与えられることを探して支援活動しています。

奪う事や不安を増幅させることで循環する社会ではなく、与え合う事で循環する社会が、ここにはあります。

そのエネルギーの源は、欲望ではなく思いやり=愛です。

愛を源に循環する社会づくりは可能だと思います。

被災地域は想像を絶する広範囲で、未だに電気、水道が寸断されたままの地域が多く、特に三陸や半島では小さな入り江ごとに集落は孤立し、電気・水道の復旧見込は当分ありません。

つまり否応無しに、スロー・スモール・シンプルに、自立・分散・循環型でふんばらないとなりません。

ここにこそ私たちが今まで話し合い、学び合ってきたことを実践する現場があると思います。

それは机の上や会議室から始まるのではなく、一緒に涙を流し、一緒に泥にまみれながら、またもう一度、ガレキの中から、ゼロから始めるのだと思います。

今までは練習、これからが本番。

ワールドシフトは日本から、東北から、縄文の魂のふるさとから。

共に力を合わせていきましょう。

被災地ではこれからの仕事に対する不安や、故郷を離れ出稼ぎするしかないという声を最近よく耳にします。

元の仕事に戻ったり新たに仕事をつくる事は至難で、雇用創出の糸口は全く見えていません。

地域経済が崩壊した今、グローバリゼーションに呑み込まれるか、地域主体のローカリゼーションで再生するか、その二極端の道が見えます。

全国では地域の自然エネルギーを、地域から集めたお金(市民ファンド)で発電し、地域に利益を還元する仕組みが始まっています。

風は強いので風力発電、沿岸修復に合わせた波力発電、放射能が強ければ太陽光発電はどうでしょうか。

なにより沿岸部は壊滅しましたが、森は豊かなまま残っています。

今後、仮設住宅を経て復興住宅の建設が始まります。

それを560年経って使い時になっている地元木材で造ればいいと思います。

森は海の恋人でもあり、鎮守の杜が津波被害から守ってくれたなど、森は様々な再生のカギを握っていると思います。

私たちが帰るところは、森なのかもしれません。

子供の日、石巻市大宮町の伊去波夜和氣命神社の伝統のまつりが復活しました。辺りはガレキの山ですが、社殿は奇跡的に無傷でした。

ボランティアの手で境内のガレキや車を撤去し、準備を進めてきました。氏子衆が長らくぶりに集って儀式を行い、ボランティア団体が大集合して餅をつき、ステージと様々な屋台を出しました。

地域の季節の行事が戻ってきて、祭り独特の高揚感と共に地域の人も皆戻ってきて、喜びの笑顔と笑い声がガレキの街に響き渡りました。

地域住民の半数以上は石巻を離れたままで、子供たちも転校し、コミュニティはバラバラになってしまいました。物や食事を配るだけで、暮らしは再生しません。

日本人の伝統的コミュニティの真ん中には、神社があります。

まつりを通じて人が戻り、地域の繋がりが戻ってきた事を、皆さん大変喜んでおられました。

まつりは天と地を結び、人を結び、地域をひとつにします。

まつりで復活!石巻。いやさか!

石巻=Rolling StoneRockn'Roll

ボランティア村はまるでフェス会場のようなテントの光景、でも皆が集うステージはガレキの被災地です。

ミュージシャンもギターをスコップに持ち替えて頑張ってきましたが、近いうちにスコップをギターに持ち替えて、復活を祝うフェスが行なえる日を夢見ています。

粘り強い東北の人たち。思いやり支え合う、私たちの和の心。

この未曽有の危機を、これまでの愚かな仕組みを変えるチャンスにして、私たちは乗り切ることができると信じています。

ふんばれ日本!変わらなきゃ未来。